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「世界陸上」

  • Posted by: 草野 仁
  • 2009年8月25日 11:58

ベルリンで開かれていた世界陸上が終わりました。日本選手の中ではメダル常連の室伏広治選手が出場を辞退したためメダル獲得の二ュースが中々届かなかったのですが、最終日女子マラソンで尾崎好美選手が中国の白雪選手と最後まで競り合い、残念ながら優勝はできませんでしたが堂々と2位でゴールし、銀メダルを手にしました。

18年前世界陸上東京大会で銀メダルを獲得した山下佐知子監督の指導を受けて次第に力を付け、去年の東京国際女子マラソンで優勝し、世界陸上一番乗りで女子マラソンの代表入りを果たした選手です。長距離のエリートコースを歩んで来た選手ではなく、徐々に着実に力を伸ばしてきた28歳の遅咲きランナーでもあります。でも時間がかかった分だけ基礎がしっかりしていて3年後のロンドン五輪はまだ力を伸ばしながら臨める大会になりそうなので今後の彼女の走りに是非注目していきましょう。

もう一つ、男子やり投げで村上幸史選手が銅メダルを獲得したという嬉しい二ュースが入ってきました。やり投げで日本選手が3位以内に到達したのは世界陸上そしてオリンピックを通じて初めてという快挙なのです。日本選手権では10連覇の村上選手ですが去年の北京オリンピックでは無念の予選落ち。今季は背筋、体幹の強化に取り組みその成果を世界陸上の場で見事に発揮してこの種目日本人初のメダル獲得に繋げたわけで、投てき競技に挑む日本選手に大きな勇気を与える物凄く大きな意味を持つパフォーマンスだったと思います。

とにかく今回の世界陸上はウサイン・ボルト選手のためにある大会だったと言っても良いほど、100m、200mの世界新記録での優勝は桁外れの走りでした。他の選手を引き離してゴールインするさまが、ソウルオリンピックであのカール・ルイス選手をぶっちぎったベン・ジョンソン選手を想起させたので、記者団からは薬物とは本当に無縁でしょうねという質問がボルト選手に相次いだということです。勿論彼の答えはノーで、薬物摂取など馬鹿げたことはしないと言っていましたのでその言葉を信じましょう。年齢は22歳196cmと長身の割に経験の少なかった100mでもトップスピードに乗るのが大変早くなりました。スタ―トの反応速度も200mのときは決勝に残った選手の中では最速だったということで欧米の選手にとってもこの選手を倒すのは中々難しい感じがしますね。

日本人選手にとって短距離走では個人で世界のトップに追いつくのは困難といってもよいでしょう。最も現実的な道は400mリレーに狙いを絞って、同じくらいのスピードを持った選手をなるべく多く育て上げてメダル狙いに徹する方が賢明なやり方ではないか、とふと考えたりもした今回のベルリン大会でした。

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