- 2009年9月11日 23:31
現在公開されている映画「20世紀少年 -最終章-」を観に行きました。浦沢直樹氏原作のこの長編映画もいよいよ3作目でファイナルを迎えました。
私自身も原作の大ファンだったので3作とも映画館で観たのですが、全部観終わってからの感想は一言「やはり漫画は漫画につきる」です(笑)。
「世界を破滅に導くカルト教団の教祖は自分たちの幼馴染の誰か」を軸にストーリーは展開されます。原作は全24巻、50年以上に及ぶ壮大な物語なので三部作にしてもダイジェスト風な流れになることは仕方のないところだと思いますが、最も気になったのはフィクションならではのリアリティの欠如です。そのことが原因で原作だけを肯定し映画版を否定する人も多いみたいですが、良く考えたらそもそも原作でさえ「ありえないこと」や「ご都合主義」のオンパレードです。(漫画だから当たり前ですね!)ところが不思議と原作ではそれらにあまり違和感が感じられずに楽しむことができるのです。ただし、それが一度映像になると余りにもリアリティの無いことに毎回違和感を覚え、物語には入り込めなくなるんですね。
やはり「漫画」、「映画」それぞれの世界観というものがあるのだと思います。「漫画の世界観を崩さず、尚且つリアルな映像にするということがいかに大変なことか」そのことをこの映画は教えてくれます。
そう言えば今週NHKの「爆笑問題のニッポンの教養」で爆笑問題のお二人が浦沢直樹氏と対談していました。その中で浦沢さんが「結末は最初から決まっていた。ただ途中を面白くしようとし過ぎた」と言っていましたが、私も「やっぱり!」と納得してしまいました。太田さんも「あんな終わり方じゃダメだ!」と文句言っていました(笑)。
とはいえ、実際に1970年代に少年時代を過ごした人にとってはこの映画のノスタルジックな映像はセミドキュメンタリーとして楽しむことができるかもしれませんね。
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